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あれがあると安心、赤ちゃんバスタイム

2001年の夏のことだったかな。「ありゃま、お母さん!そんなおへそ出しちゃって!」
家族で熱海に遊びに行った時のこと。近くの商店街にある中華料理屋さんで食べた後、皆で商店街を散歩がてらに歩いていた。

私は当時2才だった末っ子の弟をおぶっていた。歩き疲れてぐずるやんちゃ坊主をあやすのに夢中だったのか、気が付いたら着ていたタンクトップがずれてお腹が少し露出していた私。そんな私と弟の姿をみて、弟の母親だと勘違いしたのは商店街のお土産さんのおばちゃん。はは、また間違えられた、なんて母と苦笑い。

年が13も離れているからある意味仕方なかったと言えばそうかもしれない。

その3年前、知人の結婚式のために家族でハワイに向かった飛行機のなか、当時生後8ヶ月だった弟の離乳食の説明をしににスチュワーデスさんが座席までやってきた。既にその頃からチイママだった私は寝ている弟をずっと抱っこしていた。母と父は私の両側に座っていたが、スチュワーデスさんは私に向かってずっとしゃべっていた。途中で父が、「母親は隣に座っているのに何でこの子(私)にずっと話すの!」なんて突っ込んでしまったが「あ!え、ずっと抱っこしていらっしゃるので・・・」とスチュワーデスさんも困っていた(笑)。

「すごく若くして産む人もいるしね〜本当に分からない時ってあるもんね」と母。

下の兄弟があと4人もいる私が、末っ子の弟の世話をするのはとても自然なことだった。年の差も大きいため、弟というより、我が子?のように積極的に世話をしたのを覚えている。

弟は夏の間生まれたので、夏休みは毎日ミルクをあげたり、オムツを替えたり、お風呂に入れたり、散歩にも連れて行き、時には歌とダンスまでしてあやすことも・・・

休みが終わる頃、学校に戻るのが嫌なぐらい楽しかった。あれほどお世話をすれば、母親に間違えられてもおかしくないかもしれない。赤ちゃんのお世話が慣れている私を見て余計に他人は分かりづらかったのだろう。

そんな弟も、もう高校生。

最近、自分に本当の我が子が生まれ、日々育児をしているうちに気づいた。弟が小さい赤ちゃんだった頃は大昔のように思えるが、無意識に色々覚えていること。抱き方や沐浴の手順など。

最も、何があっても焦らない余裕があること。よく、赤ちゃんが泣く理由がすぐ分からなくてイライラするママ達がいるそうだが、そんな時に私が冷静に原因を探って対処できるのは、過去の経験が力になっていると感じる。

2015年夏。産後のお手伝いに5週間アメリカに滞在した母。

「お風呂入れる時に体の上に小さいタオルおいてあげると安心するらしいよ。段々いろいろ思い出してきた、私」。

私と息子を見ているうちに、昔の記憶がジワジワ戻ってきたらしい。

「そうして入れてるよ、もう。」

昔、弟をお風呂に入れた時に習ったコツ、これはずっと忘れないでいた。久々に実践して息子が安心してゆったりお湯に浸かってるところをパシャ・・・ってしたら「ちょっと、何撮ってるん!」的な顔でギロリと睨まれてしまいました(笑)。

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