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アトピーで仕事を休んだ娘がへびやに行くまで

それは二月のこと。

娘はアトピーが全身に出現、仕事もままならない状態になってしまった。
それでも、担当の仕事を終わらせるまでは帰らないという娘がやっと帰ったのが3月。

バスターミナルに迎えに行った私は驚いた。
かぶっていたコートのフード、マスクをはずすと、パラパラと剥がれた皮膚が落ちてくる。
それはもう、はらってもはらってもきりがない。
まるで魚の鱗のよう。

顔はむくんでいた。

最初、胸にポツンと吹き出物のようなのがひとつ出来て、、それから全身に拡がっていったらしい。それからは悪化の一途をたどり、今年に入ってからは皮膚の表面がジュクジュクと常に浸みだしていた。それでもステロイド系の薬はつけず皮膚の浸出液が出なくなるまで耐えた。出し切ったのだ。

そんな状態で毎日会社に行っていたというのだから、よほどの我慢と彼女なりの考えがあったのだろう。

娘が帰って来た3月の初め。
私の中におぼろげながら、どんな風に改善していくか見えるものがあった。

口に入れる物、肌に付けるものに注意をするのは言うまでもない、何よりわたしが優先したかったのは意外にもリラックスさせることだった。
実際、会社の近くで通った鍼灸師に何度もストレスと指摘されていたこともありますが、今回、何故か、リラックスという文字が眼の前から離れない。
入院はしていなくても、立派に病人。
私は娘に、気遣いは一切忘れて心を休ませるよう言った。

さて、、これは何がなんでも治さねば。短期に徹底的に対峙する覚悟がメラメラと燃え出した。
アトピーとやら、いいかげんにせんかい!こんな状態にいつまでも娘を置いておくものか。。

・・・とまあ、そんなわけで奮闘記は始まったのでした。。

それから、二か月近くなろうとしてます。皮膚もかなりきれいになりました、、
今日は二人して「へびや」に。。

そう、、へびや。

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二週間前に恐るおそる入った時、出迎えた店主が語り始めた。

「人の身体には60兆もの細胞があって、血管の長さは地球四周半の長さ、、そして、、」と朗々と続ける言葉を聞かされた時、、ああ、間違っていなかった。来るべき所へきたのだと私は確信した。

娘は笑いながら言う。ありえないよね、毒蛇だよ~。なんでここにいるわけ?わたしたち。。

まったく、そのとおり。そのとおりなんですが。。

信じる道を探し訪ねていたら、いつの間にかたどりついたと言いましょうか。。
それは、決して一本道ではなかったです。

この間、娘とわたしが経験したこと、遭遇したことなどなど、回想しながらこれからお伝えしたいと思います。

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