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夫婦でダイエット

お客様に、毎日酵素もケイ素も飲みながら見事に数値が動かない方がいます。
どうしたものかと思うのですが、ここまで変化がないっていうのも逆に興味がわいてくるのでした。
三ヶ月が過ぎ、半年が過ぎ、そして一年が過ぎ。。

以前、倒れて入院までしているのですから、それを医師が安定と呼ぶのはそれはそれで意味がありますが。
10キロの体重オーバー(医師によればですが、見た目は15キロオーバー)とコレステロールもかなり高め。

何か変えないといけない。
もう単にご飯減らしましょうみたいな曖昧なものでなく極端に違う転換。
酵素もケイ素も毎日飲んでます、食事日記きちんと書いてますみたいなのはもう卒業。
私の思考はぐるりとまわり、何も考えないゼロになった。

三ヶ月ほどぼんやりとわたしの頭の中は蜃気楼のような景色になってしまった。
どうしよう、、悩むというほどではないがヒントがない。。
正直、書店に並ぶダイエット本はもういい。
雨後のタケノコのようにこれでもかと新しい、いや新しくみえる情報の羅列。。
もう脳も本気に読もうとしないのだから。

そうだ、、夫婦で二人三脚、協力してもらおう。私はF氏に連絡をとり面談をすることになった。
その日は台風の接近する土曜日で指定された場所は何故か新横浜のイケア!
天気も悪いし空いていてちょうどいいと思ったが予想に反して大混雑。
ざあざあ降りというのに満車で屋上の真ん中に停車する羽目に。
予想はこんな風に、往々にして裏切られるものなんだわ。

約束の時間まで30分あったのですが、席を取ろうとレストランに行きました。
と、すぐ入口の席にF氏のご家族が待機してるではありませんか。
遠いところを早めに入り、ほーっ!やる気満々ですね。ちょっと嬉しくなった。

奥様には初めてお会いしたのですが、何故か私の中では細いイメージがあって実際はかなりふくよかな方でした。
聞いてみれば、料理に使う油や砂糖などもよく選んでいるし彼女自身も減量しないといけないのでした。
これなら課題を与えて頑張ってもらえそうだと少しほっとしたわけです。

あちらも緊張が解けたのか雑談になった。

夕飯は早めですか?の軽い問いに奥さんが言う。
それはもう。。呼ばなくても時間になると来るんですよ。時間割みたいにお腹空いてなくても必ず食べるんですから。

エツ!   1アウト。

それから、ご主人の会社での昼食に話題が移り、まあとにかくご多忙でしょうがカップヌードルはやめましょうね、、と念を押したところ、何と、めんどくさいなあ。。の一言が。。 はじめて聞く本音。

エエツ!  2アウト。

ウーン、もう奥さんに監督してもらわねば。私は少し青くなった。
もう根本から仕切り直しだ。やはり家族で面談は正解だ!

そろそろ時間も経ち課題をまとめ、次回の面談日も希望されたので三ヶ月後に設定しました。
そのほうが励みになるとのことで私も快くお受けした次第です。

最後のさいごに、、口惜しそうに奥さんが言うには、、、駄菓子がねーーー、あの駄菓子がみんなやめられないんですよね。。。微笑

一瞬、私の目が丸くなったと思う。  3アウト。。

もう、本音が静かに炸裂したおおいに意義のある面談でした。

この夫婦の二人三脚、吉と出るか凶と出るか。

またまた、わたしの頭の中は蜃気楼のようになってしまい、健康的にひとまわり痩せて若々しい二人が遠く影のようにゆらめくのだった。

(さあ~これからが本番!!)

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