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降る雨はすみれ色

更年期、からだの変調が起きないように!
・・と祈りながら又一日が始まる。

ただでさえ不調なところに朝からザアザア降りなんて、、心理的にいいわけない。

こんな女の声が聞こえてきそうな鉛色の雨の朝、、

更年期の特集を番組欄に見つけました。

幸い、私には更年期というほどの自覚症状がないまま今に至るのですが、まわりからはそういう人達の声が聞こえてきます。

こどもが学校に入った頃、まだ30代の私にとって更年期というのは特定の人の病状のように聞えました。
年齢が私よりひとまわりくらい上だったそのお母さんが、家事もままならない様子で日々伏せっていましたし、
また、テレビ番組で見た女優の壮絶な更年期体験というのがそんな風に思わせたのかもしれません。

人生を季節になぞらえたら、更年期は秋だろうか、冬だろうか。
紅くなりはじめた樹々を眺めては考える。

番組ではゲストの女優が自らの体験を語った模様で、最後のまとめに3枚のフリップが提示されました。
これが究極の解決策ですと、、

一つめのワンランク上の女とは、突如ふき出す汗をぬぐうのに、ブランドの美しいタオルで気分よく使いましょうと。
二つめの今日は家事休みますとは、まったくその通りで無理せず休みましょう!
そして、三つめのスーパーヒーロー作戦とは、前向きに頑張る自分を自ら笑顔でアピールしましょう!と。。

なんだか、ちょっと消化不良な気分。。

私たちの健康状態って、この世に生れ落ちてから生をまっとうするまでの山であり谷であり、からだも様々に自身を調整しながら旅をしているようなもの。生きにくい現代にあれば過度に調整が必要なケースもあるやも知れず。それは、本当に個人差があるのです。
それぞれの取り巻く環境がみんな違うのですから、当然といえば当然なわけです。

人の話ももちろん参考になりますが、大事なことは自分のからだを知ること。まずそこからでしょう。
身体にも、癖というものがあるのです。そして、今どういう状況なのか。そして、病気なのか調節なのか。
それを知ることによって、自分だけのマニュアルを作ることが出来ます。そうなれば、しめたもの。
不調にあっても出口が見つけやすくなる。出口が見つかれば又そこから新たな入口が見えるようになる。

それは何も更年期だけの話ではない。
3枚のフリップが可笑しくて、わたしは色んなことを考えてしまう(笑)
でもね、出口さえ見当たらない人がたくさんいるのですから。

あの毎日のように伏せっていた人の言葉。
結局は何より、自分の好きな事をするのが一番よかった。

彼女はどこかで正しく自身を解放することが出来たのでしょうね。

運転席のワイパーが左右に忙しく振れるほどの雨の中。ラジオから流れてきたのは、雨のウェンズデイ by大瀧詠一。

それだけで鉛色の空の憂鬱が消えた。

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