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木魚ポンポコリン

そのお坊さんの声は、張りがあってよく響きいいお経だなあと思った。

連休最後の日、義兄が突然あの世へと旅立ってしまったのです。今月初め、街中で偶然会った時の姿を思うと信じられないのですが、お坊さんの説法は正しく、「人は必ず死にます。」

思えば殆ど付き合いもなく、サウナのお風呂で倒れたこと、前から心臓が悪かった事をこうなって初めて聞かされた。

この夏、長女の初めての赤ちゃんに対面したばかりの私は、棺に眠る義兄に対面して、生と死の両極端をこんなに感じたことはなかった。

妹に事情を話したところ、、「そんなのしょっちゅうよ。みんな健康志向でスポーツジムで運動してお風呂入って、それも水分を摂らないものだから。。」彼女は、比較的高齢者の多いスポーツクラブでアルバイトをしたことがあるのだ。そんなものだから、クラブでは、くれぐれも水分を摂るようにと注意を促しているのにも関わらず、毎度のように救急車が出動する羽目になるのだそうです。

「そうなの?」半信半疑で訊ねる私に、彼女は続ける。

「だって、運動して汗かいて、そのままお風呂やサウナに入ったら、もう血液ドロドロで詰まっちゃう。だから倒れる。新しくバイトに入って、まずやらされるのはAED、救命救急機器の使い方なんだから。。」

そうなんだ。。現場しか分からないこともあるものだ。

「人は必ず死にます。」その後にお坊さんは続けた。「誰もが、自分のことを今日、明日にも死ぬとは思わないでしょう。しかし、それはいつやって来るのか誰にもわかりません。だからこそ皆さん、あちらの世に向かうその日まで喜びに満ちた輝いた時間で生をまっとうしてください。ささいなことで喧嘩などなさらないことです。」

そうだ。。棺に眠る義兄も聞いているだろうか。兄弟ともに気が若く、夫と些細なことで仲たがいしたままだった。他の兄と同じように行き来をしていれば、心臓を患っている義兄の為に出来るアドバイスもあったかも知れない。。それも、今となっては空しいばかりで、果たして義兄は幸せだったのだろうかと考えたりもする。

お経はそれから、木魚でポクポクポク。。。乾いた音を聞いているうちに、義兄が「今さら何いってんだよ!(笑)」と言っているような気がしてきた。不思議なことに、亡くなった今のほうがずっと身近に感じるのはこれ如何に?

スポーツクラブはもちろんのこと、日常水分は大事です。血管ドロドロにならない為にもです。

それを、大きく助けるのがケイ素。珪素には乳化作用があり、血管にこびりついた脂を溶かして流します。

「早く言えよ!」木魚の棒で義兄にポカリと叩かれたような気がした。 合掌。

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