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アンチエイジングの秘訣②~女優の名言「つねに現在しかない」

アンチエイジングの秘訣1に続いて、発信者は女優の若尾文子さん。

(記事は婦人公論の2月号に掲載中です。)

発信者と書きましたが当の本人は淡々と語るのみ、その簡素な考え方、生き方が煩雑な現代の暮らしの中では際立って光ってみえる。

最近、私の口をついて出た言葉 「お寺の日課のような暮らしをしてみたい。。」
イメージは、静かな石庭、、京都の竜安寺。

いえいえ、女優の名言に戻りましょう。。

前回、若尾さんは午後1時まで朝食、昼食を済ませると、それ以降は食べないと書きましたが。
理由は、撮影の前夜に食べ過ぎると顔がむくんでしまうからで、夕食を控えていたら習慣になり、体調もずっとよくなってきた。
それが今月の婦人公論の記事に書いてありました。

そうだったのか、、ご自身の体験から編み出したのですね。

自分を知ること。

現代の栄養学も完全ではないと言われてます。
つまり、個々の体質、環境など同じ人などいないのですから、ある程度の基本は押さえつつ自分を知ることが大切なのです。

前夜の食事によって翌朝むくむという体質を知って、朝食と昼食をしっかり1時までにすませる。結果的にはこれが悩みも解消し、若々しく健康を保ち、今に至るわけですね。

マニュアルは自分で作る。

どんな食事をしたら調子がよかったか、或いはよくなかったか。
朝方なのか、夜型なのか。
一食しっかりタイプなのか、ちょこちょこ補給タイプなのか。
それは、あなただけがわかること。
一度じっくり自分を観察してみませんか。

若尾さんは、又内面、精神のあり方に興味深いことを語っています。

ご本人が言うには、悪いことはもちろん、いいことまでも過ぎたことは忘れてしまう。過去をひきずらないのだと。
しかも性格なのだとはいえ、黄金期の写真、資料、台本まで、極端なくらい全て処分してしまったのだとか。
それは、想い出のもの、衣類など身の回り品まで及ぶ。

執着がない。

この調子だから、撮影のモニターもチェックしない、全力で真剣勝負の演技なのだからやり直しもなし。
「私には、常に現在しかないのです。未来をあれこれ思い悩むこともない。今、目の前にあることに向き合い、最大限の努力をする。」

常に現在しかない。
ある整体ではこういう生き方を、全生(ぜんせい)といってます。

長く生きることが目的ではなく、健康に最後の時までその時その時、今を全力を尽くして生きることが大事なのです。

女優だから出来るのでしょうか。

先に、私は禅寺のような日課で暮らしてみたい、、などと口走りましたが、常に煩雑な用事に追われるような毎日に嫌気がさしてきたのです。
もちろん、それは自分がそうしてきたのですが、、

なので、若い頃から簡素に生きる術を身に付けた若尾さんに驚嘆するのです。
ご本人は性格と言ってますが、バランス、脳のバランスが非常にいい方なのだと思います。
そして、よくいう「気」生命エネルギーがスムーズに流れている健康な方でしょう。
なので、生き方に無駄がない、最大限に人生を生きている感がします。

一方、こんなカワイイことも言ってます。

故黒川氏の病室で、「私、あまりいい奥さんじゃなかったわね」

どういう意味かなあと聞いた時は分からなかったのですが、それも今回の記事にありました。
「男と女って、ただ尽くすだけでなく、たまには甘えたり無茶を言って困らせることも必要だったかしらと。」
およそ、そんなタイプには見えない若尾さんがそんなことも考える。ますますバランスのいい人だなあと。

この方が子どもを持って子育てをするとしたら、どんな風になるのだろう。とても興味深いところです。

すべてを削ぎ落としてみたら、若尾さんまでは行かなくとも、目の前にあることに向き合い、最大限の努力ができる自分になれるだろうか。
少なくとも、そうなるよう努力はしてみたい。

彼女のストイックなまでの食事法も、「全生」という、常に現在をせいいっぱい生きるという姿勢からきているのでしょう。
アンチエイジングの秘訣を超えた、美しいばかりの壮大なエネルギーがそこにはある。

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